企業の採用や育成はいつの時代も経営者の頭を悩ませる課題だと思う。
この、内容では経営者がどのような採用戦略を考えるべきかを記載したいと思う。2019年の数値では有効求人倍率(仕事をしたい人÷仕事をさせたい会社)が1.6倍と仕事をさせたい人の競争が激しくなっている。これはリーマンショックがあった2008年より競争が激しくなっていることを意味する。

【採用について】
(どのような人を採用すべきか)
・会社の理念に沿う人(これは道徳観なども影響するので教育では変えることは難しい)
・自ら成長しようとする動機が明確であること(特に過去と未来において明確な実績と意思があるとよい)
・会社でイメージできるスキルを持っている
(採用の考え方)
・採用者を営業先と同様に考える(営業の場合は数値的かつマーケティングにのっとって獲得することが前提)
・数値的=希望採用数を獲得するため要素を分解する
(例:希望採用数3人の場合=1次面談者20人⇒2次面談者10人⇒最終面談⇒5人⇒合格4人⇒内定3人)それぞれの理論数値を出し、過去と比較して課題を特定し、手段を講じる必要がある。例えば、2次面談への移行率が低ければ、1次面談と2次面談の期間を短くするとか、フォローを強化するなど。
・マーケティングの考えを採用に
競合、自社、市場のいわゆる3CとSTP4Pで考える。
まずはSTP4Pを策定する
S(セグメント)どんな切り口の採用群がいるか?(男女、年齢、住居、ライフスタイル)
T(ターゲット)Sの切り口からターゲットを具体的にする(ペルソナをつくるのも有効だ。ただしペルソナは会社の理念や文化にあったペルソナを)
P(ポジショニング)Sの切り口に対して自社がどんなポジションでアピールするか
4P(プロダクト、プライス、プレイス、プロモーション)簡単に言うとどんな人をいくらでどこの場所でどのようにアピールして獲得するか)を考えること。
このSTP4Pを3Cの視点で評価する。競合の会社と求人者が比較して優位であるか?市場はどれくらいいるのか?
以外にもお客様にはできているが、採用でできている会社は少ない。
特に有効求人倍率が高い旅行業界(4倍)は前述記載した1.6倍の2倍以上あるのが現状だ。
この競争の激しい業界では特に優秀な人材を採用したいのであれば、上記のような戦略を行う企業とやらない企業の差は歴然だ。